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【2024年】「ラニカイ・ピルボックス・トレイル(カイヴァリッジ・トレイル)」の楽しみ方ガイド

ラニカイ・ピルボックス・トレイルは、山の上にあるピルボックス(コンクリート製の軍用えんたい壕)を目指し、尾根(リッジ)づたいに歩くハイキングコースです。場所はオアフ島の観光地カイルア地区のラニカイにあり、正式名称は「カ・イヴァ・リッジ・トレイル(Ka’iwa Ridge Trail)」です。

なお、このトレイルは滑りやすく、風も強いなど注意が必要です。また住宅街にあるため、近隣住民への配慮が求められます。この記事では、ハイキングレベルや、トレイルで気をつけたいこともご紹介しているので、ぜひご確認ください。

ピンクピルボックス ハワイでハイキング(TOP)

ラニカイ・ピルボックス・トレイルの基本情報

ラニカイ・ピルボックス・トレイルの基本情報です。

正式名称 カ・イヴァ・リッジ・トレイル(Ka’iwa Ridge Trail)
ハイキング時間 1時間~1時間30分
コース距離 1.5km(往復)
標高差 約125m
駐車場 なし
※ カイルア・ビーチパーク駐車場のご利用をおすすめします。
「ラニカイ・ピルボックス・トレイル最寄りの駐車場へ」
トイレ なし

ワイキキ中心地からトレイルまでの地図

ワイキキ中心地からラニカイ・ピルボックス・トレイルまでの地図です。

ハイキングレベルと所要時間

ラニカイ・ピルボックス・トレイルは、距離が短いハイキングコースです。

ただ、距離が短いとはいえ、このトレイルでは高さ1~2メートルの岩壁や滑りやすい斜面を登り降りするなど、体力を消耗する条件がそろっています。日差しの強い日や強風時は想像より過酷に感じるかもしれないので、十分に注意しながらトライしましょう。

所要時間は個人差がありますが、一般的には1時間ほどで往復できます。

「必須の持ち物と服装」へ
「ラニカイ・ピルボックス・トレイルで気をつけたいこと」へ

コース概要

ラニカイ・ピルボックス・トレイルは2つのピルボックスを目指して歩きます。

スタート地点は住宅と住宅のあいだの細い道です。低木が茂る細い山道で、直射日光が当たらない唯一の場所。道は徐々に広がり、見晴らしのよい場所に出たら、いよいよリッジ(尾根)トレイルがはじまります。トレイル入口のくわしい説明は「トレイル入口の場所」へ

1つめのピルボックスへは15分ほどで行けます。途中、リッジをさえぎる大きな岩をよけるための迂回路(右方向)を通ります。迂回路とはいえ岩肌をよじ登るので、手足をバランスよく使って乗り切りましょう。ここを越せば、ふたたびリッジを歩くことができます。リッジは風が強いので、あおられてバランスを崩さないように気をつけましょう。

最初のピルボックスから2つめのピルボックスまでは、アップダウンのあるトレイルになります。道幅が狭く、まるで天空を歩いているかのような気分を味わえます。距離にして約100メートル、5分ほどで到着です。行く先に見えるピルボックスを目指して、元気に進みましょう! 

2つめのピルボックスまで到着したらゴールです。復路は、来た道を戻りましょう。

必須の持ち物と服装

ラニカイ・ピルボックス・トレイルでの必須アイテムとおすすめの服装をご紹介します。

必須の持ち物

  • 水、スポーツ飲料等
  • 日焼け止め
  • 帽子
  • ハンカチ、タオル等

強い日差しから体を守るため日焼け対策グッズは必需品です。水分摂取量の目安は、個人差もありますが1時間で400~800mlです。ハンカチは汗を拭うだけでなく、靴ずれや思わぬ怪我の応急処置にも使用できます。バッグは、両手が自由に使えるよう、リュックタイプを使用しましょう。

服装

運動に適したシャツやパンツを選びましょう。おすすめは汗の吸水と速乾にすぐれたポリエステル素材等のウェアです。ウェアの下にあらかじめ水着を着ておき、ハイキング後にラニカイビーチへ行くのもおすすめ。

足元は必ず運動靴を履きましょう。かかとのないサンダルやヒールのある靴など安定性を欠く靴は避けましょう。

ラニカイ・ピルボックス・トレイルで気をつけたいこと

ハイキングレベルと所要時間」にあるように、ラニカイ・ピルボックス・トレイルは体力を消耗する条件がそろっているハイキングコースです。注意点をまとめたので、参考にしてみてくださいね。

ハイキングは早朝か夕方に
コース全体を通して日陰がほとんどなく、直射日光が当たります。可能であれば、日の出の時間帯や夕方のハイキングがおすすめです。
日焼け対策と小まめな水分補給
太陽が昇ったあとは日差しがどんどん強くなるので、事前に日焼け止めをしっかりと塗り、またハイキング途中にも塗りなおしましょう。水分補給も小まめにしましょう。7月から9月のあいだはとくに日差しが強くなるシーズンです。紫外線量もかなり強いので日除け対策は万全に。
足元と強風に注意
ラニカイ・ピルボックス・トレイルはとにかく表面が滑りやすいのが特徴。雨で濡れるとさらに滑りやすくなるので、一歩一歩着実に進みましょう。また、強風をダイレクトに受けるコースでもあるので、バランスを崩さないようにご注意ください。
混雑時は道をゆずりあい、疲労を感じたら無理せず休息を
ラニカイ・ピルボックス・トレイルは人気観光スポットのため、多くのハイカーが訪れます。混雑時は道をゆずり合いながら進みましょう。疲労を感じたら無理せず、コース脇で休息をとってくださいね。
近隣住民の生活を尊重しましょう
ラニカイ・ピルボックス・トレイルは住宅街にあります。早朝7時前にハイキングを楽しむ場合は、大きな声や音を出さないようにしましょう。
KOKOのひとこと!
ハイキングでは登りが優先。登ってくるハイカーがいたら道をゆずってね♡
KOKO
KOKO

ラニカイ・ピルボックス・トレイルの楽しみ方

ラニカイ・ピルボックス・トレイルのハイキングをより楽しむためのポイントをご紹介します。

起伏に富んだ自然豊かな大地をながめる

ピルボックスからは、オアフ島東部の起伏に富んだ地形を見ることができます。360度ぐるりと見回して、ダイナミックな光景を楽しみましょう!

photo: NASA Earth Observatory. Hawaii KOKO added place names in Japanese and some lines to the picture.

ピルボックスから見える場所は、おもに上の図の赤い枠内のエリアです(☆印がピルボックスの位置です)。

ピルボックス正面下にはラニカイ町並み、ラニカイビーチ沖にぽっこり浮かぶモクルア・アイランズ、左手にカイルアの海と町並み、湾の先にはモカプ岬、さらに先にはカネオヘ湾クアロアとつづきます。
右手にはワイマナロ湾マカプー岬、岬の先端にあるラビット・アイランドなどを見ることができます。

内陸側には、フタコブラクダのような形をしたオロマナ山、その後ろにはオアフ島の南北を縦断するコオラウ山脈を一望できます。

KOKOのひとこと!
コオラウ山脈はクアロアのずぅぅぅっと先までつづくんだよ。山脈は海からやってくる貿易風をうけとめて雨をふらすんだ。だから島の東側と西側ではおてんきが違うの。
KOKO
KOKO
photo: bhinddalenes

元祖カ・イヴァ・リッジ・トレイルを辿ってみる

もともとの「カ・イヴァ・リッジ・トレイル」は、2つめのピルボックスより600m先にある石の小屋が目的地となるコースです。もし余力があれば、ぜひ石の小屋までトライしてみてくださいね。

ラニカイ・ピルボックス・トレイルの自然

ラニカイ・ピルボックス・トレイルでは熱帯の鳥やハワイ在来種の植物を見ることができます。

オオグンカンドリ

ラニカイの上空には、ときどき、黒くて大きなオオグンカンドリ(Frigate bird)が見られます。オオグンカンドリは熱帯に生息する大型の海鳥で、黒いからだにかぎ型のくちばし、フォークのように分かれた尾が特徴。古代ハワイアンはこの鳥を「イヴァ(iwa)」と呼んでいました。そう、ラニカイ・ピルボックス・トレイルの正式名称「カイヴァ(Ka’iwa)」は、この鳥にちなんで名づけられたのです!

photo: Sidney Bragg

ウハロア

ウハロア(’Uhaloa)は、楕円形の葉に黄色い小さな花がついた植物。まわりにモフモフの毛がついているので、見たらすぐわかるはず。ウハロアはハワイの在来種で、古代ハワイアンたちがのどの痛みやぜんそくをやわらげるための薬草(ハーブ)として使っていたといわれています。

photo: David Eickhoff

ドラゴンフルーツ

2めのピルボックスより少し先に行くと、ドラゴンフルーツ(Night-blooming cereus)が群生しています。ドラゴンフルーツの花が開花するのは6月から10月ごろ。夜にしか咲かないので見られるチャンスは少ないかもしれませんが、もし機会があればチェックしてみてくださいね。

photo: Forest and Kim Starr

参考: BALL, Stuart M. Jr. The Hikers Guide to O’ahu. University of Hawaii Press, 2013.

ピルボックスの歴史もチェック

ピルボックスは、敵を見張り、必要あらば攻撃するための防塞です。オアフ島内にあるピルボックスのほとんどが、1941年12月の日本軍によるパールハーバー襲撃(真珠湾攻撃)をきっかけに作られました。ラニカイ・ピルボックスは1943年に建てられ、海上を監視する拠点の一つとして使用されていた戦争遺跡です。

現在、ピルボックスはカラフルに彩られ、連日多くの人が訪れる人気スポットとなり、ハイカーの安全を守るために老朽化対策が施されています。

ラニカイ・ピルボックス・トレイルへの行き方

ワイキキからラニカイ・ピルボックス・トレイルまでの行き方(レンタカー、公共バス、送迎シャトルバス)と、トレイル入口の場所をご紹介します。

レンタカー

ワイキキ中心地(T Galleria By DFS)からラニカイ・ピルボックス・トレイルまでは、H1と61号線(パリ・ハイウェイ)を使うと30~50分ほどで行くことができます。距離は約27kmです。

もしお時間にゆとりがあれば、上述のルートとは逆の東回りでも行くことができます。距離にして約40km、1時間ほど時間がかかりますが、オアフ島南東部沿岸を走る72号(カラニアナオレ・ハイウェイ)を走行するので、ハワイらしさを感じるドライブになるでしょう!

photo: Travel Stock Photos

ラニカイ・ピルボックス最寄りの駐車場

ラニカイ・ピルボックス・トレイル周辺には駐車場がないので、カイルア・ビーチパークの南端(モクルア・ドライブ側)にある駐車場を利用しましょう。駐車場は無料で利用できますが、週末は混み合うことが多いので早めの時間帯がねらいめです。カイルア・ビーチパークの駐車場からトレイル入口までは、徒歩で15分ほどです。

Google map: カイルア・ビーチパークの駐車場からトレイル入口までの地図

路上駐車をする場合は、アアラパパ・ドライブ沿いのラニカイ・パーク周辺で可能です。土地勘のある地元の方などで駐車スペースがすぐに埋まってしまいますが、早朝などは比較的余裕があるようです。週末やホリデイシーズンに駐車禁止となることもあるので、車を駐車する際は周囲にサインがないかよくご確認くださいね。

送迎シャトルバス

ツアー会社催行の、ワイキキエリアとカイルア間を送迎するシャトルを利用するもおすすめです。カイルア到着後はトレイル入口付近まで公共バスやレンタル自転車等で移動する必要がありますが、Uberやタクシーより格段に安く、また安全に移動ができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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自由時間はたっぷり4時間。ブーツ&キモズで食事をしたり、ショッピングを楽しんだり、レンタル自転車でビーチへいってみたり。(08:00出発 – 15:00帰着)

「Klook」ではブーツ&キモズのパンケーキ(テイクアウト)やレンタル自転車がセットになった便利なプランもあります。

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公共バス(The Bus)

公共バスでラニカイ・ピルボックスへ行くなら、アラモアナセンター*から出発するルート「67の西行き(Kailua – Waimanalo行き)に乗車し、カイルアの中心地で「ルート671」の東行き(Lanikai行き)に乗り換えます。

乗車時間は、アラモアナセンターからカイルア中心地までが約45分、カイルア中心地からラニカイまでが10~15分ほどです。ルート67から671への接続がスムーズに行けばいいのですが、数十分ほど待つことの方が多いので、移動時間は1時間30分ほどみておくといいかもしれません。

※ ワイキキからアラモアナセンターへは、ルート「2」「8」「20」「23」などで行くことができます。

カイルア、ラニカイのバス停留所

カイルア中心地のバス停
カイルア中心地でルート67を降車したら、その場で671のバスが来るのを待ちます。バス停は「Kailua Rd + Hahani St」です。アラモアナセンター方面へお帰りの際は、反対車線側のバス停をご利用ください。
ラニカイ・ピルボックス・トレイル入口最寄りのバス停
ラニカイ・ピルボックス・トレイル入口最寄りのバス停は、アアラパパ・ドライブ沿いのバス停「Aalapapa Dr + Kaelepulu Dr」です。お帰りの際は、モクルア・ドライブ沿いのバス停「Mokulua Dr + Opp Kaelepulu Dr」からカイルア中心地へ向かうルート671の西行きバス(Kailua Town行き)をご利用ください。

Google map: カイルア中心地からラニカイ・ピルボックス・トレイル入口まで(ルート671利用)

【関連・参考サイト】
ルート671時刻表「TheBus: Timetable Effective 10/5/20(英語)」
ルート671路線図「TheBus: Route Map Effective 3/7/21(英語)」

photo: Simon_sees

トレイル入口の場所

ラニカイ・ピルボックス・トレイル入口は、海側から内陸側へ向かうカエレプル・ドライブ(Ka’elepulu Drive)沿いにあります。

カエルプ・ドライブはゆるやかな上り坂。海を背にして道なりに進むと、右手にゴルフ場「ミッド・パシフィック・カントリークラブ(Mid-Pacific Country Club)」の入口が出てきます(参考:下のGooglのストリートビュー)。トレイルの入口はそこから150mほど(徒歩2分程度)先の左手にあります。

ちなみに、カエレプル・ドライブは、集合住宅地「ブルーストーン(Blue Stone)」のエントランスゲートで行き止まりです。もしゲートまで進んでしまったら30mほど手前まで引き返せば、トレイル入口を見つけられるはずです。


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