HOME > 観光・アクティビティ > オアフ島西海岸のピンクピルボックス(マイリ・ピルボックス)行き方、コース紹介や注意点

オアフ島西海岸のピンクピルボックス(マイリ・ピルボックス)行き方、コース紹介や注意点

「ピンクピルボックス」の名前で親しまれる人気のハイキングコースは、オアフ島の西海岸にあります。呼び名はほかにもあり、「マイリ・ピルボックス・ハイク」や「プウ・オ・フル・トレイル」としても知られています。

ピンクピルボックスは、高級リゾートホテルが集まるコオリナから10キロほど北上したマイリ地区にあります。ワイキキ中心地からは車で約1時間、公共バスでは2時間ほどで行くことができます。

このページでは、ピンクピルボックスについて詳しくご紹介します。

ピンクピルボックスについて

概要

ピンクピルボックスは、プウ・オ・フル(Pu’u O Hulu)と呼ばれる火山跡に建てられているコンクリート製のピルボックスです。ピルボックスは山の稜線沿いに4つあり、ピンクピルボックスはそのうちの一つです。

ふもとから4つのピルボックスをめぐるトレイルは1時間30分ほどで往復することができ、旅行者にも人気のハイキングスポットです。ピルボックスからは、オアフ島西側の海岸線と美しいワイアナエ山脈を眺めることができます。

※ ピルボックスとは軍が国防のために使用する掩体壕(えんたいごう: 敵の攻撃から軍装備や人員を守るために作られた施設)です。プウ・オ・フルのピルボックスは第2次世界大戦まで使用されていましたが、現在は戦争遺跡として残っています。

画像上の矢印をクリックまたはタップすると、次の画像に移動します。

基本情報

ピンクピルボックスの基本情報です。

名称 ピンクピルボックス、マイリ・ピルボックス、プウ・オ・フル・トレイル(Pnk Pillbox, Māʻili Pillbox, Pu’u O Hulu Trail)
ハイキング時間 1時間30分〜2時間
コース距離 2.6 km(往復)
標高 約243m
駐車場 なし(路上駐車)
トイレ なし

ワイキキ中心地からトレイルまでの地図

ワイキキ中心地からピンクピルボックスまでの地図です。

KOKO
KOKO
ピルボックスを目指すハイキングといえば、カイルア地区の「ラニカイ・ピルボックス」も定番。カイルアは街歩きやビーチも楽しめる観光地なので、初めてピルボックスハイキングにトライするならラニカイがおすすめだよ。

ハイキングレベルと所要時間

ピンクピルボックス・トレイルは、登山初心者の方でも楽しめるハイキングコースです。所要時間は個人差がありますが、一般的には1時間30分ほどで往復できます。

ただ、ピンクピルボックスでは過去に転落死亡事故も発生しているので、注意が必要です。

山のふもとからピルボックスまでの道は、勾配が急で、場所によっては道幅が1メートルに満たないところもあります。また、ピルボックスから別のピルボックスまでは、アップダウンがあり、ゴツゴツした岩場が多くあるので慎重に歩きましょう。

山歩きに不慣れな方は、以下の「ピンクピルボックスで気をつけたいこと」もチェックしてみてくださいね。

「ピンクピルボックスで気をつけたいこと」へ
「必須の持ち物と服装」へ

Caution!

ハイキングや登山をする場合は、ご自身の経験や体力を念頭におき、常に適切な予防措置を講じてください。「立ち入り禁止」などの警告標識にも注意を払いましょう。

また、海外でハイキングを楽しむ場合は、現地での医療ケアや救助にかかる費用も念頭に置いておきましょう。ちなみに、ハワイで診察や治療、救助を受けた際は数千万円におよぶことがあるので、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。

ハイキングトレイルの概要

ピンクピルボックス・トレイルは、下画像のとおり、スタート地点から4つのピルボックスをめぐります。ピンクピルボックスは3番目にあります。

コース距離は、スタート地点から4つめのピルボックスまで片道およそ1.3キロメートル。復路は来た道を戻ります。標高差は約240メートルです(スタート〜4つめのピルボックス)。

ハイキングの平均的な所要時間は、往路で50分〜1時間、復路で40分前後です。

マイリのピンクピルボックス(コース)

スタート地点

トレイルのスタート地点は、カウカマ通り(Kaukama Rd.)沿いに立つ10番目と11番目の街灯柱のあいだにあります。

下画像は、歩道から撮影したトレイルヘッドです。看板はありませんが、とても分かりやすい入口なので、迷わずに行けるはず😉

マイリ・ピルボックスのトレイルヘッド

スタート〜1つめ【30分】

スタート地点から1つめのピルボックスまでは30分ほどかかります。この30分で高いところまで上がっていくので、心拍数もかなり上昇するはず。

トレイルは足場が悪く、小石や砂ばかりのところや岩がゴロゴロと積み重なった場所が多くあります。

小石の場所では、足を取られてズルズルと滑ることがあるので、足裏全体を使って登りましょう。ゴロゴロ岩の場所での注意点は、安定していない浮石に足を乗せないこと。また、ところどころに古いワイヤーが露出しているので、足を引っ掛けないようにご注意くださいね。

画像上の矢印をクリックまたはタップすると、次の画像に移動します。

1つめ〜2つめ & 3つめ【5〜8分】

1つめのピルボックスから50メートルほど先に2つめがあります。そしてこのハイキングのハイライトでもあるピンクピルボックスはそのすぐ上に。どちらも1つめのピルボックスから見えているので急ぎ足になってしまいそうですが、ゆっくりと登りましょう。

画像上の矢印をクリックまたはタップすると、次の画像に移動します。

3つめ〜4つめ【7〜10分】

最終目的地の4つめのピルボックスは、ピンクピルボックスからさらに60メートルほど先にあります。

道幅は狭く、ゴツゴツした岩が続きます。両サイドに視界をさえぎるものがないので、ふもとまでの傾斜が急直下に見えるかもしれません。

大きな岩を渡るときは、安全を確保しながら進みましょう。ほかのハイカーとすれ違うときは、安全な場所で待ちましょう。

4つめのピルボックスは、ほかの3つとは異なり地中に埋め込まているように建てられており、 “偵察” 感があります。上部からも入れますが、内陸側の入口から入る方が安全です。

4つめのピルボックスより先にもトレイルは続いていますが、100メートルほどで折り返すことになります。道幅が狭いヤセ尾根のコースなので、中上級以上のスキルが必要です。

帰りは来た道をそのまま辿りますが、下り道の方が滑りやすいので足元には十分に気をつけましょう。

マイリ・ピルボックス(4つめ)

Ahsoka
Ahsoka
スタートから3つめまでは、とくに危ないところはないように思えました。ただ、4つめのピルボックスへのトレイルはちょっとヒヤッとする場所も。わたしは暑さで体力と気力が消耗していたので、最後のピルボックスまでは行かず、途中で引き返しました。上画像は、ちょうど引き返すところで撮影したものです。

必須の持ち物と服装

ピンクピルボックスへ行く際の必須アイテムとおすすめの服装をご紹介します。

必須の持ち物

  • 水、スポーツ飲料等
  • 日焼け止め
  • 帽子
  • ハンカチ、タオル等

日差しから体を守るため日焼け対策グッズは必需品です。水分摂取量の目安は、個人差もありますが1時間で400~800mlです。ハンカチは汗を拭うだけでなく、靴ずれや思わぬ怪我の応急処置にも使用できます。バッグは、両手が自由に使えるよう、リュックタイプを使用しましょう。

服装

運動に適したシャツやパンツを選びましょう。おすすめは汗の吸水と速乾にすぐれたポリエステル素材等のウェアです。

足元は必ず運動靴やスポーツサンダルを履きましょう。かかとのないサンダルやヒールのある靴など安定性を欠く靴は避けましょう。

ピンクピルボックスで気をつけたいこと

ハイキングレベルと所要時間」にあるように、ピンクピルボックスでは、残念ながら転落事故が発生してしまったトレイル。油断禁物の場所です。

以下にピンクピルボックスでのハイキングに際する注意点をまとめたので、参考にしてみてくださいね。

ハイキングは早い時間に
コース全体を通して日陰がほとんどなく、直射日光が当たります。午前の早い時間に楽しむのがおすすめです。
日焼け対策と小まめな水分補給
太陽が昇ったあとは日差しがどんどん強くなるので、事前に日焼け止めをしっかりと塗り、またハイキング中にも塗りなおしましょう。水分補給も小まめにしましょう。7月から9月のあいだはとくに日差しが強くなるシーズンです。紫外線量もかなり強いので日除け対策は万全に。
小休止や撮影は足場のしっかりした場所で
トレイルは表面が滑りやすく、道幅の狭い場所もあります。景色を眺めたり撮影をするときは、広くて足場がしっかりした場所で行いましょう。
帽子が飛ばないように対策
風にあおられて帽子など軽量のものが飛ばされることもあるので、事前に対策をしておきましょう。
2人以上で行動する
ソロハイキングでは事故にあった場合、助けを呼べないこともあります。必ず2名以上で行動しましょう。
お手洗いはすませておく
近隣にトイレがないので、事前にすませておきましょう。

ピンクピルボックスへの行き方

ワイキキ中心地からピンクピルボックスまでの行き方をご紹介します。

レンタカー、カーシェア

ワイキキ中心地からピンクピルボックスまではおよそ50km、車で45分〜1時間ほどで行くことができます。

ピンクピルボックスの駐車場

ピンクピルボックスには駐車場がないので、トレイル入口があるカウカマ通りに駐車しましょう。

なお、マイリ地区を含むオアフ島の西側エリアは、旅行者も少なく治安があまりよくない場所とされています。車上荒らし対策を徹底して行うようにしましょう

公共バス(The Bus)

公共バスでワイキキからピンクピルボックスへ行く場合は、アラモアナセンターで乗り換えが必要となります。

ワイキキエリアからアラモアナセンターまでは、「8」、「20」、「23」、「42」、「E」などで行くことができます。

アラモアナセンターからピンクピルボックスまでは、ルート「C」を利用すると最短でいくことができます。所要時間は、乗り換え時間などを含めると1時間40分〜2時間ほどかかります。

バス停からハイキングのスタート地点までは、歩いて5分ほど。「Farrington Hwy + Kaukama Rd」にて下車後、カウカマ・ロードを350mほど(10番目の街灯柱あたり)進むと右手にあります。

復路(ホノルル方面)のバス停は、往路で下車したバス停の反対側にある「Farrington Hwy + Opp Hookele St」です。

オプショナルツアー

レンタカーや公共バス以外での手段では、オアフ島の西海岸を周遊するオプショナルツアーの利用がおすすめです。

西海岸方面の観光ツアーには、ピンクピルボックスのハイキングを含む企画がいくつかあり、そうしたツアーの多くがナナクリ地区にある「マーメイド・ケーブ」(または「ハワイにある青の洞窟」)での自由時間もセットとなっています。ツアー料金の相場は100ドル前後です。

オプショナルツアーの検索は、旅行代理店やオプショナルツアーをとりまとめた専門サイトなどで可能です。ホテルのコンシェルジュサービスを利用するのも一案です。

ピンクピルボックスに関する3つのナレッジ

最後にご紹介するのは、ピンクピルボックスに関する3つのお話です。1つめはピルボックスの歴史、2つめが神話、最後にピンクリボンについてです。

歴史

プウ・オ・フルにピルボックスの建設が開始されたのは1923年のこと。建設に必要な資材や物資の運搬にはラバが使われたそうです。

オアフ島にあるステーション(見張所)のうちプウ・オ・フルは「ステーションU」と呼ばれ、おもに射撃管制所(Fire control station)として使われました。ピルボックスは1944年までいくつか建設され、それぞれに沿岸砲台が設置されました。各ピルボックスには現在もその跡を確認することができます。

プウ・オ・フルには、下画像のような、建設時に使用されたケーブルやトラムのモーターも残っています。ハイキング中に見ることができるので、チェックしてみてくださいね。

【参考書籍】 BALL, Stuart M. Jr. The Hikers Guide to O’ahu. University of Hawaii Press, 2013.

名前の意味と神話

ハワイには神話が数多くありますが、ピンクピルボックスのあるプウ・オ・フルにまつわるお話もあります。

プウ・オ・フルとは、「フルの丘(Hulu’s hill)」を意味するハワイ語。フルは、ある酋長の名前です。

フルには、マイリイリ(Ma’ili’ili)という名前の恋人がいました。マイリイリには双子の妹がいましたが、フルはふたりを区別することができず、何度か間違えてしまいます。それを知ったモオ(Mo’o: トカゲ)がこの3人を丘に変えてしまいます。それ以来、フルは恋人を間違わないようにマイリイリに目を向けているそうです。

プウ・オ・フルからは、丘になってしまった「プウ・マイリイリ」も見えるので、ハイキングの途中で見てみてくださいね。

Pu'u Ma'ili'ili

【参考書籍】
・BALL, Stuart M. Jr. The Hikers Guide to O’ahu. University of Hawaii Press, 2013.
・Pukui et al. Place Names of Hawaii. University Press of Hawaii, 1989.

ピンクリボン(乳がんの啓発運動のシンボルマーク)

現地のメディア*によると、マイリにあるピルボックスの1つがピンクに塗られ、ピンクリボンが描かれたのは、2015年10月ごろのようです。ピンクリボンはすでに世界で浸透しているロゴマークなので説明不要かもしれませんが、乳がんの検診と早期発見および治療を呼びかけることを目的としたシンボルマークです。

ピルボックスに描かれたピンクリボン

誰がピルボックスにピンクリボンを描いたのかは不明のままですが、以来、このハイキングコースは「ピンクピルボックス」として知られ、旅行者も訪れるスポットとなりました。

ピンクピルボックスの内部には、闘病中の方やすでにがんを完治した方へのメッセージが記されています。

ピンクリボンと乳がん

日本人女性の乳がん発症率は9人に1人と多いことがわかっています。とても不安になるデータですが、一方で早期に発見し治療をすれば克服できるということもわかっているそうです**。早期発見には定期的な自己チェックや検診が有効で、こうした情報を多くの人に広く伝えるために「ピンクリボン」が活用されています。ピンクピルボックスでの記念撮影をSNSでシェアするなら、ぜひピンクリボンも一緒に😉

乳がんの啓発運動は世界中で行われており、日本でも多くの団体が活動しています。以下は、代表的な組織の一つでもある「ピンクリボンフェスティバル」の公式サイトです。

【関連・参考サイト】
公式サイト「ピンクリボンフェスティバル」

【関連・参考サイト】
* 地元メディア
ETINAS, SARAH. “Oʻahu Hike We Like: Mā‘ili Pillbox.” HONOLULU MAGAZINE, 19 July 2018.
Mendoza, Jim. “Pink Paint Job for Historic Maili Bunker Panned by Some.” Hawaii News Now, 21 Oct. 2015.
** 乳がんについてのデータ参照元
公式サイト「東京都福祉保健局:TOKYO #女子けんこう部(Part2:乳がんのこと)」


※ 記載内容については正確であるよう最善を尽くしていますが、正確性および完全性を保証するものではありません。万一、掲載内容に誤りを発見された際には、当方までご連絡いただければ幸いです。「お問い合わせフォーム」へ

※ 当サイトを利用される際は、掲載されている情報やアドバイスがご自身の状況や立場に適しているか、すべてご自身の責任でご判断のうえご利用ください。「掲載情報のご利用に当たって」へ